備忘録

夢とか白昼夢とかのメモを薄くしたり濃くしたりしたやつだよ。カルピスと一緒だね。

10万円と猫のことなど

・10万円あるか訊かれ、猫を飼ってるか訊かれたのかと思い、ウンと答える

  何か尋ねているようで、別のことを訊いていることがあるらしい。実例にはあまり出会ったことがないのだが、察しが悪いのでわかっていないだけかもしれない。

  しかし、まあ喩えば「ドアが開いたままで寒い」とか言われるとして、私も寒ければ「ドアが開いてたのか」とわかって閉める。が暑くてわざわざ開けたなら、「そうだね」で終わりなのでは? と思う。

  そして私自身、何の気なしに状態を説明することがある。「この部屋暑いすね」と言ったとき、温度を下げてもらうと恐縮してしまう。暑いから暑いと言っただけなのだ。

  ドアが開いていようと閉まっていようと、部屋が暑かろうと寒かろうと、「10万あるか」と訊かれたらそれは「10万あるか」という意味だろう。

 

・D界

  テトラグラマトンのようなもので、この場合2文字なのでジグラマトンとでも言うべきだろうか。この文字だけが伝わり、読み方や意味は消失したという。まるで私のメモのようではないか。

  全く神聖な文字ではないが、自分の筆跡が読めないことが多々ある。  「す」と「可」は製造ラインが同じだし、「記」は「62」 に限りなく近く、「藤」の中には「¥」があり、「00」は「ω」に擬態している。

  中学生の頃はそれなりに綺麗な字を書いていたのだが、高校生の時に「殴り書きしたノート」のことをカッコイイと思っていて、その数年でクセがついてしまった。堕落するのは簡単だが元のレベルに戻るのは難しい、という良い例である。

 

・「なんつってな! 世界史でも読むわ! ガッハッハ!」

  ガッハッハ、とは笑い声ではなく文字通りガッハッハと口に出した。

  日本史選択だったので世界史が苦手である。といって日本史が得意でもないというか、嫌いなわけではないのだが、そもそもものを覚えるのが苦手なのだ。