備忘録

夢とか白昼夢とかのメモを薄くしたり濃くしたりしたやつだよ。カルピスと一緒だね。

青い立方体のことなど

・男が青い小さな立方体の集合を抱えて正座する女を覗き込み、「どうしてこんなに怒らせることができたんだ?」と驚く

私が怒らせたので、それが立方体の青の輝度で判別できたらしかった。この立方体は模型のような、枠だけのもので、光ファイバーなのか電気のように明るく輝く。覚めてから思ったが、怒りの色といえば赤ではないだろうか。ナウシカのオームならそうである。

ごく偶に「怒らない人」がいる。本心では怒っているのか知らないが、少なくとも周囲に悟られない人である。これを「輪廻の最後に人間をやっていて、次で上がりの人」と表現した人がいて、なるほどと思った。身近に2人ほどいるが、まさにそんな雰囲気がある。

私自身は、随分怒りっぽくなった自覚がある。昔はすぐに次のことに目移りするため、怒の持続力がなかったのだ。良く言えば精神的に身軽、悪く言えば注意散漫だったのだろう。まあ集中力は今でもないのだが……。

怒の感情は「おこる」ではなく「いかる」だ。「ぬる」と言うと穏やかな感じがある。

 

・「命乞いする声が、まるで美しい調べのようで……」

幼稚園児くらいの少年であった。命乞いの意味がわかっているのか怪しいというか、少し心配になるフレーズだ。

「楽」という字は「らく」と読むとき心が愉しく安らいでいるさまを、「がく」と読むとき音が調べになっているさまを言う。冒頭の言葉の場合、「楽(らく)」を求める声が「楽(がく)」になっているのが少し面白い。

 

・「ンンンンンンンンンンンンンンン♪だまーっていたって何にもわからない♪」

今も歌える。ファミリーマート入店時のチャイムに似ていて、おそらく本当にある曲を覚えていたのが記憶から漏れ出したのだろう。

こういうタイプの白昼夢は、実際に声に出して歌っていないか、不安になってしまう。指摘されたことはないが、いきなり歌い出すやつに話しかけないだけかもしれない。私ならしない。