備忘録

夢とか白昼夢とかのメモを薄くしたり濃くしたりしたやつだよ。カルピスと一緒だね。

ナツメのことなど

・銃で後頭部を撃ち抜いて「ナツメには何もないのか」と尋ねる

ナツメって誰だ、というか何だ……と思ったがそれを訊く機会はなかった。それにしても撃ち抜かれた人はなんだったのだろう、この人に訊くのが1番有意義だったと思われる。激昂すると的確な判断力を欠くので、こんなことになったのだろう。

頭部は撃たれたり何か刺さったりしても、案外生きているものだと聞く。まあ恐ろしい話ではないか、自分の頭がそうならないことを願うばかりであるが、一方で鏡で見てみたいという気持ちもある。夢の中で十分なのだが。

 

・頭部ほどの鉛の塊からすぐに銃弾の製造に取り掛かる

先の「ナツメ」の白昼夢から間もないので、たぶん私の知らぬところで文脈が繋がっていたのだろう。

本当の銃弾製造法を知らないので、「鉛の塊に手を近づけてゆっくり離すと飴のように金属が延び、空中で銃弾に成型される」というビジョンであった。

知らないことについてはこのように適当な補完がなされるので、面白くはあるが、時折あまりに詳細な描写のものはそれが本当だと信じてしまうのは難点だ。このせいで多分、夢と現実の区別がつかなくなってしまうのだろう。昔のことを思い出すとき、その映像記憶が果たして「自分が見たもの」「人から聞いて想像したもの」「映画や本で見たもの(本で読んだものもしばしば映像として記憶される)」か、「夢で見たもの」か判別できないのだ。

 

・層塔の最上層に便座があり、そこに腰掛けると最下層まで降りてくる仕組み

入り口で眺めていると、エレベーター式に降りてきた人たちからなぜ教えてくれなかったのか? なぜこんな作りにしたのか? と怒られた。私には一切責任のない話なので、ハァ、と曖昧に笑った。そもそもそんなところにポツネンと在します便座を、異様さに気づきもせず、よく使おうと思ったものである。少しは危機感を持って、ズボンを脱ぐ前に辺りを見回すと良かろう。