人を浸けるおじさんのことなど
・川に何か沈めているおじさん
何をしているのかと近づいて、ドキッとする。人をうつ伏せに押さえつけているのだ。おじさんは寄ってきた私に気づくと、自分が浸けた人の上に腰を下ろして、「死んだ方がいいということはない。死にたいというなら止められないが」と言う。
似ているようで違う話になるが、早朝に都内の某霊山を登っていると首吊り死体を発見することが多いと聞いた。野山河川を1人でウロつかない方がよさそうである。
・「ウサギは的から離れるが、ヒトは的に近づく」
弓道場でウサギを見ていたら、同門に言われた。格言のようなものなのか、フと思っただけかわからない。どちらにしろあまり上手いことを言えてないのでは? と思う。
現実で弓道を習ったことはないが、昔から憧れだけはある。空手もやってみたかったが、何にせよ運動神経が追いつかない。体力はあるので、ジョギングやマラソンの方が向いている。
しかし向いていることだけやるのは向上心がないのでは? いつか一度は流鏑馬をしてみたい。
・顔面強打し、歯が折れたのでうがいをすると、洗面台に歯や肉や血が飛び散る
金曜夜に道端で嘔吐する人のような、勢いと量であった。歯はわかるとして、血肉があまりに多いのでギョッとする。頭部の重量が変わってしまったのではないか心配だ。
歯が抜ける夢は夜でも白昼夢でもよく見るし、折れる夢は多くはないが普通に見る。どちらも嫌な目覚めになる。浮いた空中を高速回転させられて歯も吹き飛ぶというパターンと、抜けないように食いしばっているのにボロボロ落ちるというパターンが多い。
人類なので永久歯の次はない。くれぐれも大切にせねばならないのに、今年は親知らずを3本も抜いた。昔の分と合わせて、4本全てないことになる。生やしたままにしておけば、他の歯がなくなってもそれを植えることができるというので、惜しい気はする。